東芝過去10年のチャートを見ても、日清紡の株価の推移を見ても急激に株価が上昇してその後下落をして低迷しているということはなく、仕手株化されているような時期はありません。
どちらも10年のスパンで見れば高値をつけた後に、大きく下落をしていたりすることもありますが、これは単純に地合の影響であったり業績の影響の方が大きなものとなっています。

それではなぜこのふたつの銘柄が仕手株化しないのかというと、それは株価の吊り上げが行いにくいためとなっています。
時価総額が大きく簡単に株価を吊り上げることができないため、仕手筋としても買い集めた株を高値で売りぬくということが難しいだけにこれらの大型の銘柄というのは仕手株かしにくいものとなっているのです。
全く株価を操作することができないのかというとそのようなこともなく、大きな機関投資家であれば短期間で見れば多少の上下の揺さぶりをかけることが可能となっていますから、上手に個人の狼狽を誘うような値動きをさせて短期的に仕手株のような動きを見せることもありますが、それはあくまでも計画的に行われる仕手株と違い通常の売買とあまり変わらぬものとなっています。

そして、機関投資家といえども何もない時にこのようなことが出来るわけではなく、何かの大きな材料がでた時にそれに飛びついて株価の流れをコントロールして利益を出すという方法をとっているので、自ら積極的に相場を動かすということまではできません。
そのため、東芝や日清紡のような規模の大きい企業ともなると短期的に相場の混乱から、仕手株まがいの動きをさせることはできても本格的な仕手戦をすることは難しい銘柄となっていて、仕手筋にも目をつけられづらいものとなっています。